髪の悩みといえば一昔前までは男性を対象としたものがほとんどでしたが、最近では女性にも髪の悩みをもつ人が増えています。
「髪の毛にコシがなくなって、ヘアスタイルが決まりにくくなった」
「抜け毛が増えて、ボリュームがなくなった」
「分け目が昔より薄くなっている気がする」
など30歳を過ぎたあたりから髪に関する悩みを抱えた女性が急増しています。
20代後半から40代の女性は、仕事や家事、子育てのストレスに加え、ホルモンバランスの乱れなど、心身の不調を訴える原因はたくさん考えられます。
体や心が疲れてしまうように、髪の毛も弱ってしまうのです。
そんな弱った髪でも、髪の毛に良い栄養が含まれる食べ物をとることでツヤツヤさらさらに甦らせることができます。
髪の状態がよくない場合の多くは、身体のすみずみまで十分な栄養素が行き渡っていないというサイン。
栄養面でスカスカな食事内容では、髪の毛もスカスカになってしまっています。
いくら高価な化粧品を塗っても肌の奥からは改善されることがほとんどないように、パックやトリートメントなどのヘアケア製品だけに頼っても、本当の改善は難しいのです。
食事との合わせ技で、より効果を実感できるでしょう。

●髪の毛に良い栄養３つのポイント

①髪の毛をつくる材料となる「タンパク質」
(→タンパク質不足チェック)
魚・肉・大豆製品などは、上質なタンパク質を多く含む食べ物として必須です。
②頭皮に流れている血管を強化する「鉄分」
(→鉄分不足チェック)
ひじき、青菜、ごま、のり、わかめ、赤身肉といった食べ物も、髪の栄養を補給するにはふさわしいでしょう。
③髪の毛の細胞をつなぐ役目のある「ムコ多糖類」
ネバネバ食品はムコ多糖類といい、髪の毛の細胞をつなぐ役目があるといわれています。
髪のコシを強くするために、納豆、山芋、オクラ、もずくなどを意識してとりいれましょう。コシとツヤのあるエイジレスな髪の毛が育っていきます。

髪を美しくする秘訣は、そのまま爪のケアにもつながっていきます。
よく爪が割れやすい人や、爪が弱くてなかなか伸びないという人がいますが、そんなときは海藻や椎茸などの乾物、貝類といったミネラルを多く含む食材を食べるようにすると良いでしょう。
普段、海藻を食べる機会が少ないという人も、いつものみそ汁の具材にわかめを加えたり、ご飯を炊くときにひじきや切り干し大根を加えたりするだけで、不足しがちなミネラルを補う効果はあります。